ニュース速報

ビジネス

緊急経済対策で国債増発26.2兆円、市中分は過去最大18.2兆円

2020年04月07日(火)18時39分

財務省は7日、緊急経済対策の編成に伴い、2020年度の国債発行計画を見直した。新規国債や財投債の発行額を増やしたことで、当初計画から26.2兆円多い、179.7兆円となった。写真は2011年8月、東京で撮影(2020年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 7日 ロイター] - 財務省は7日、緊急経済対策の閣議決定と併せて2020年度国債発行計画を見直すと発表した。20年度一般会計補正予算案の財源に新規国債16兆8057億円を充て、財政投融資計画の追加で財投債を9兆4000億円増発する。市中分となるカレンダーベース発行額は147兆円と当初比18.2兆円増やした。

新規国債と財投債の積み増しで20年度発行総額は当初比26兆2057億円増の179兆6678億円となる。過去に発行した国債を借り換えるための「借換債」と、復興財源に充てる復興債は当初計画を据え置いた。新規国債の増額分は建設国債2兆3290億円、赤字国債14兆4767億円となる。

カレンダーベース市中発行額は147兆円と、16年度以来4年ぶりの水準となる。増額幅はリーマン危機後の2009年4月に上乗せした16.9兆円を超え、過去最大となった。年限債は40年債と物価連動債、流動性供給を除くすべての銘柄で7月分の入札から増発する。

割引短期国債(TB)は1年物を当初比4.5兆円増の26.1兆円とし、当初計画していなかった6カ月物も新たに6.9兆円計上する。補正後の平均償還年限(フローベース)は推計で8年7カ月に短縮する。

*内容を追加しました。

(梅川崇 編集:内田慎一)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドイツ銀、28年にROE13%超目標 中期経営計画

ビジネス

米建設支出、8月は前月比0.2%増 7月から予想外

ビジネス

カナダCPI、10月は前年比+2.2%に鈍化 ガソ

ワールド

EU、ウクライナ支援で3案提示 欧州委員長「組み合
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 7
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 8
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 9
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 10
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中