ニュース速報

ビジネス

「4選」全く考えず、改憲は私の手で成し遂げたい=安倍首相

2019年12月13日(金)14時43分

12月13日、安倍晋三首相は、自民党内で取りざたされる「首相4選」について麻生太郎財務相や二階俊博幹事長が触れるのは光栄だとしつつ、「全く考えていない」と述べた。写真は9日撮影。(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 13日 ロイター] - 安倍晋三首相は13日午後、都内で講演し、「首相4選」について麻生太郎財務相や二階俊博幹事長が触れるのは光栄だとしつつ、「全く考えていない」と述べた。憲法改正は「たやすい道でないが、必ずや自らの手で成し遂げたい。まだ任期が2年あるのでその覚悟で臨む」と述べた。

国民に信を問うべきときには躊躇(ちゅうちょ)なく衆院解散に踏み切るが、解散の大義については具体的に言う段階にないとした。

安倍首相は「(憲法改正を)最終的に決めるのは国民だが、国会議員は国民にその材料を提供する責任ある」と指摘し、臨時国会で憲法審査会に野党が出席し自由討議に応じたのは、参院選の結果を踏まえ「民意の勝利」と自賛した。

「私の任期は2年近くある」と述べ、「チャレンジャーの意識で、現状に甘んじることなく社会システム全体の改革を進め、激動する国際情勢で真のリーダーシップを発揮したい」と強調した。

高齢者の再雇用に関しては、元部下の下で働くことに肯定的な声が多いと事例を「紹介し、自らについても「安倍一強と言われているが、私も先をみながら若い人に優しくする必要を認識している」と述べた。

<森友・問題や桜の会、「政策論争以外で時間割き申し訳ない」>

国会運営に関連しては、「この3年間、モリカケ問題や統計問題、桜を見る会問題など政策論争以外で時間が割かれていることは大変申し訳ない」と述べた。

一方、日本経済にとって警戒すべき海外リスクとして、米中摩擦や中国経済、英国の欧州連合(EU)離脱や香港問題を挙げた。消費増税による影響は2014年の前回増税時ほど大きくないとの認識を示した。

環太平洋連携協定(TPP)については、英国がジョンソン首相の下で加盟するのであれば心から歓迎したいと述べた。米国離脱後のTPP交渉を踏まえ、日本は自由貿易の旗手として貿易ルールを作る側に回ったと指摘した。

(竹本能文 編集:内田慎一、田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 8
    三船敏郎から岡田准一へ――「デスゲーム」にまで宿る…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中