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カタール航空の出資は受け入れない=独ルフトハンザ

2019年12月03日(火)10時51分

 12月2日、ドイツの航空大手ルフトハンザは、カタール航空がルフトハンザの株式取得ないし同社との提携に関心を示しているとの報道に冷ややかな反応を示した。3月30日、ローマの空港で撮影(2019年 ロイター/Alberto Lingria)

[フランクフルト 2日 ロイター] - ドイツの航空大手ルフトハンザは2日、カタール航空がルフトハンザの株式取得ないし同社との提携に関心を示しているとの報道に冷ややかな反応を示した。

ドイツのDPA通信は1日、カタール航空のアクバル・バケル最高経営責任者(CEO)がドイツでの事業機会確保のためルフトハンザへの出資に関心を持っていると語ったと報じた。カタール航空は航空各社との協力関係強化を目指しており、英ブリティッュ・エアウェイズの親会社IAG、香港のキャセイ・パシフィック航空<0293.HK>、中国南方航空などの少数株式を取得している。

ルフトハンザ広報担当者は「わが社はカタールで国営化されるためにドイツで民営化されたわけではない」と表明した。

バケル氏はドイツ北部ニーダーザクセン州首相のカタール訪問に際して、ドーハでDPAの取材に応じた。「カタール航空は、まずはドイツ国内での航空輸送サービスと観光事業の拡大に向けた提携も検討したい」と語った。

ルフトハンザ航空が航空免許を維持するには欧州連合(EU)加盟国以外からの株主による出資比率を49%に制限する必要がある。

同社のカールステン・シュポアCEOは、カタール航空やエミレーツ航空、エティハド航空など湾岸諸国の航空会社が国から不当な補助金を受け取っていると繰り返し批判している。

ロイター
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