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マンホール型基地局、ドコモが国内初 景観配慮しながらエリア化

2018年04月11日(水)17時26分

 4月11日、NTTドコモは、景観に配慮しながらネットワークを構築できるマンホール型の基地局を開発したと発表した。景勝地などアンテナ設置に適さない場所でもエリア化が可能となる。写真は都内で昨年6月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 11日 ロイター] - NTTドコモ<9437.T>は11日、景観に配慮しながらネットワークを構築できるマンホール型の基地局を開発したと発表した。景勝地などアンテナ設置に適さない場所でもエリア化が可能となる。

ドコモによると、マンホール型基地局は海外ではスイスコムでの導入例があるが、国内では初めてという。

基地局は深さ70センチメートル、直径70センチメートルのマンホールの中に収容する。1つの基地局で半径90メートルをカバーできる。

これまで観光地や景勝地などでは、人の目につかないように基地局を設置することが難しかったため、安定したサービスエリアの構築に課題があった。マンホール型基地局により、景観を壊すことなくエリアを広げることが可能となる。

観光地や公園、テーマパークなど人が集まるところでの運用を想定している。都市部でも基地局の設置場所がなくなりつつあることから、歩道などでの運用を検討する。

3月6日から札幌市で実証実験を開始。今年夏に沖縄で、秋に東京でも検証予定で、2018年度内の本格運用をめざす。

ネットワーク部技術企画担当部長の宮下真一氏は説明会で「景観に厳しいところはアンテナの設置が難しい。そういうところでマンホール型基地局が活躍するのではないか」と語った。

*内容を追加しました。

(志田義寧)

ロイター
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