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米農産物の購入、中国企業から既に問い合わせ=中国商務省
[北京 12日 ロイター] - 中国商務省は12日、米農産物の購入について、中国企業から価格などに関する問い合わせが既に入っていることを明らかにした。
中国は11日、米国からの輸入品に対する追加報復関税について、16品目を免除の対象とすると発表。トランプ大統領は中国の措置を歓迎する意向を示した上で、米政府が10月1日に予定していた一部中国製品への関税引き上げを10月15日に延期したことを明らかにした。
商務省の高峰報道官は記者会見で、米国の動きを歓迎すると表明。
「わたしが理解している限りでは、中国企業から米農産物価格について問い合わせが入り始めている。(中国は)引き続き双方が互いに歩み寄り、協議の良好な環境を醸成するための具体的措置をとることを望む」と述べた。
高報道官によると、中国が輸入する可能性のある米農産物には豚肉や大豆が含まれる。
米食肉輸出団体によると、昨年から62%の関税がかかっているにもかかわらず、今年1─7月の米国産豚肉の中国向け輸出は前年比51%増の24万トン。7月は約6万1000トンだった。豚肉が不足し、価格が最高値水準まで高騰するなか、業者が買い付けを増やした。
高報道官は、次回の閣僚級協議の準備をするため、米中の事務方が近く会合を開く予定だと述べた。
*内容を追加しました。