ニュース速報

日経平均は小反落、方向感定まらない中で薄商い続く

2019年08月29日(木)15時36分

[東京 29日 ロイター] -

東京株式市場で日経平均は小反落。28日の米国株式市場は上昇し為替相場も落ち着いて推移したが、高寄りした後は売り先行の展開となった。ただ、売りが一巡した後は前日比変わらずの水準まで戻し、そこからは小動きに終始するなど方向感は定まっていない。依然として商いは薄く、東証1部の売買代金は2兆円割れの状態が続いている。

米国株の上昇は「一日の動きだけをみるとプラスだったが、方向感はないに等しい。下支えにはなりそうだが、大きく指数を押し上げる材料にはならない」(SMBC日興証券の投資情報部部長、太田千尋氏)と指摘されるなど、材料視されない格好となった。

加えて、市場関係者からは「米中貿易摩擦の先行きに対する不透明感もある。日経平均は2万0500円が節目の水準として意識される中、そこが近づいてくると売りも出てくる」(国内証券)との声もあり、前場中盤まで日経平均は値を消した。

しかし、目立った悪材料も見当たらないことから「前日の米国株の上昇を踏まえると、前場の日経平均の下げにはむしろ違和感があった」(別の国内証券)との指摘もあり、徐々に戻り歩調となった。日銀のETF(上場投資信託)買いに対する期待からも、下値を叩く動きにはならないという。もっとも、警戒感が残ることから上値を追う様子はうかがえず、終盤にかけて全般はこう着状態となった。

個別では、指数への寄与度が大きいファーストリテイリング<9983.T>が小じっかり。大成建設<1801.T>など建設株をはじめ内需関連株に高い銘柄が目立つ。トヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>など主力の輸出関連株は小動きとなるものが多い。一方、リクルートホールディングス<6098.T>が大幅安となった。

TOPIX<.TOPX>は前日比0.01%安で終了し、東証1部売買代金は1兆6651億6900万円。東証33業種では、水産・農林業、石油・石炭製品、鉄鋼の上昇が目を引いた。

東証1部の騰落数は、値上がりが919銘柄に対し、値下がりが1112銘柄、変わらずが109銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20460.93 -14.89

寄り付き    20500.50

安値/高値   20361.12─20520.68

TOPIX<.TOPX>

終値       1490.17 -0.18

寄り付き     1492.09

安値/高値    1481.64─1493.33

東証出来高(万株) 99116

東証売買代金(億円) 16651.69

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国版の半導体の集積拠点、台湾が「協力分野」で構想

ワールド

アフガン北部でM6.3の地震、20人死亡・数百人負

ワールド

米国防長官が板門店訪問、米韓同盟の強さ象徴と韓国国

ビジネス

仏製造業PMI、10月改定48.8 需要低迷続く
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「今年注目の旅行先」、1位は米ビッグスカイ
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 9
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中