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ユーロ圏投資家センチメント指数、7月も低下 独は景気後退か
2019年07月08日(月)19時57分
[ベルリン 8日 ロイター] - 市場調査グループのセンティックスが発表した7月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス5.8と、2014年11月以来の低水準となった。
市場予想に反し前月のマイナス3.3から悪化した。市場予想はプラス0.1だった。
株式市場に明るい兆しが見られるが、投資家の間では貿易摩擦が長期化するとの懸念が根強いという。
ドイツのサブ指数がマイナス4.8と、前月のマイナス0.7から低下し、過去10年近くで最低となった。
センティックスのディレクター、パトリック・ハシー氏はドイツについて「輸出と中国販売への依存度が高いことが、ますます重荷になってきている。ユーロ圏を代表する存在だったドイツに、貿易摩擦が重くのしかかってきている」とし「景気後退は避けられないようだ」との見方を示した。
同氏によると、6月の米中首脳会談で両国に緊張緩和の兆しが見られたことを受けて、ドイツ経済の下降に歯止めがかかるのではないかとの期待が浮上したものの、投資家の間ではドイツ経済の悪化を予想する声が再び強まっているという。
同氏は、米中貿易戦争が長期化すれば、信頼感はさらに低下すると指摘した。
調査は7月4─6日に投資家916人を対象に実施した。
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