ニュース速報

日経平均は反落、米中対立の激化を懸念 電子部品株売られる

2019年05月16日(木)15時36分

[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。米中貿易摩擦の激化に対する懸念が根強く、朝方から幅広い業種で売りが先行。株価指数先物への売りも相場を押し下げた。米国が15日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の製品を事実上排除する措置を発表したことで、需要減少懸念から電子部品株が売られ相場の重しとなった。下げ幅は一時200円を超えた。上海株高や日銀のETF(上場投資信託)買いの思惑で下げ渋り、終値は2万1000円の節目を維持したが、戻りは鈍かった。

TOPIXは0.43%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆3942億円だった。東証33業種では、証券、石油・石炭、電気機器、金属製品などが値下がり率上位となった。村田製作所<6981.T>、TDK<6762.T>など電子部品株の下げが目立った。半面、電気・ガス、サービス、倉庫・運輸関連など内需・ディフェンシブ系が値上がりした。市場では「決算発表が一巡し手掛かりが乏しくなってきた。6月の20カ国・地域(G20)首脳会議までは好材料が出にくいと予想され、ショートカバーを急ぐ動きもみられない」(国内証券)との声があった。

個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が下落し、2016年11月以来約2年6カ月ぶりの安値をつけた。同社は15日、2019年3月期連結当期利益が前年比11.8%減の8726億円だったと発表した。20年3月期当期利益予想は同3.1%増を見込むが、収益環境の不透明感に加え、自社株買いの発表がなかったことがネガティブ視された。

東証1部の騰落数は、値上がり845銘柄に対し、値下がりが1227銘柄、変わらずが68銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21062.98 -125.58

寄り付き    21153.20

安値/高値   20951.67─21153.2

TOPIX<.TOPX>

終値       1537.55 -6.60

寄り付き     1543.42

安値/高値    1527.98─1543.42

東証出来高(万株) 146158

東証売買代金(億円) 23942.03

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ブラックロック、AI投資で米長期国債に弱気 日本国

ビジネス

OECD、今年の主要国成長見通し上方修正 AI投資

ビジネス

ユーロ圏消費者物価、11月は前年比+2.2%加速 

ワールド

インドのロシア産石油輸入、減少は短期間にとどまる可
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 2
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯終了、戦争で観光業打撃、福祉費用が削減へ
  • 3
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 4
    【クイズ】1位は北海道で圧倒的...日本で2番目に「カ…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 8
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドロー…
  • 9
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中