ニュース速報

外国債、昨年度の2400億円より増加=19年度・住友生命運用計画

2019年04月23日(火)15時01分

[東京 23日 ロイター] - 住友生命保険は23日、2019年度の一般勘定運用計画で、外国債券などを増やす方針を示した。相対的に利回りの高い為替ヘッジ付き外貨建てクレジット資産への投資を一段と拡大。オープン外債も相場変動による収益機会を捉えながら投資を拡大する。

23日に開催した2019年度の運用方針説明会で明らかにした。

今年度は国内債券、為替ヘッジ付き外債、オープン外債、国内株・投信等、外国株・投信等をすべて増やす予定。

国内債券は、金利上昇局面では超長期債に入れ替えながら積み増しを図る予定で、昨年度(2400億円)と同水準の増加を見込んでいる。

為替ヘッジ付外債とオープン外債は今年度(2400億円)よりも「いくらか多い金額を考えている」(運用企画部長の藤村俊雄氏)といい、為替ヘッジ付き外債は米欧を中心とする信用力の高い銘柄に投資。オープン外債は相場変動による収益機会を捉えながら投資を拡大する。

同社は今年度、ドル円は100─120円のレンジを想定しているが、オープン外債は「今年度のレンジ予想の真ん中より下が購入の目安」という。

外貨建保険見合いでも投資も行う予定。

国内株・投信等は、株価下落局面での買い入れを検討し、昨年度(600億円)と同程度積み増す方針。

昨年度2500億円増やした外国株・投信等は、インフラエクイティ・ファンドやプライベートエクイティ・ファンドへの投資を拡大することで、昨年度並みの増加を見込んでいる。

新規資金について藤村氏は「昨年度は短期運用目的でレポで資金調達した影響があり、これが半分ぐらいあった。この影響を除くと、今年度も昨年度と同じくらいになるだろう」と語った。

昨年度の新規資金は1兆2100億円だった。

2019年度の見通し(レンジ、年度末)は以下の通り。▼はマイナス。

日本国債10年物利回り ▼0.20─0.20%(年度末0.10%)

米10年債利回り     2.00─3.00%(同2.60%)

日経平均         1万8500─2万5500円(同2万2500円)

米ダウ          2万2000─2万9000ドル(同2万7000ドル)

ドル/円         100―120円(同110円)

ユーロ/円        115―140円(同130円)

(志田義寧)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英中銀ピル氏、QEの国債保有「非常に低い水準」まで

ワールド

クラウドフレアで障害、数千人に影響 チャットGPT

ワールド

イスラエル首相、ガザからのハマス排除を呼びかけ 国

ビジネス

ユーロ圏銀行、資金調達の市場依存が危機時にリスク=
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中