ニュース速報

北朝鮮、非核化を確認し米朝再会談へ意欲 制裁継続なら「新たな道」

2019年01月02日(水)12時48分

[ソウル 1日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は1日に国営テレビを通じた演説で、朝鮮半島の非核化という共通の目標に向けトランプ米大統領といつでも再会する用意があると表明した。その上で、米国が北朝鮮に対する制裁と圧力を続けた場合は別の選択肢を講じる可能性あると牽制した。

金委員長は「核兵器の製造や実験をこれ以上行わず、使用や拡散もしないとの内外への宣言」について、「断固たる意志」と指摘。

また北朝鮮は「様々な実質的措置を講じた」とし、米国が「信頼に足る措置と相応の実践的行動」で対応すれば、両国関係は早急に発展すると述べた。

米大統領とはいずれも会談し、国際社会に歓迎される結果につなげるために尽力する用意があるとしたが、米国が「一方的に何らかの強要を模索し、制裁と圧力を継続すれば」、主権を守るために「新たな道を模索せざるを得ない」とも語った。

トランプ大統領はこれに対し、「北朝鮮が持つ大いなる経済的潜在性を認識した金委員長と会うのを楽しみにしている」とツイートした。

韓国大統領府は、韓国と米国との関係進展に向けた「断固たる意志」を表明したと歓迎した。

金委員長の演説について、専門家からは米国や韓国との対話継続を望んでいるが、北朝鮮のペースで進めたい意向を示しているとの見方が出ている。

金委員長はこのほか、南北関係は「完全に新たな段階」に入ったとし、制裁で中断した両国間の経済プロジェクトを無条件に再開するよう提案した。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独経済団体、半数が26年の人員削減を予想 経済危機

ワールド

中国軍、台湾周辺で実弾射撃伴う演習開始 港湾など封

ビジネス

韓国クーパン、顧客情報大量流出で11.8億ドルの補

ワールド

尹前大統領の妻、金品見返りに国政介入 韓国特別検が
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中