ニュース速報

米新規失業保険申請件数、約49年ぶり低水準に迫る

2018年12月14日(金)03時15分

[ワシントン 13日 ロイター] - 米労働省が13日に発表した8日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2万7000件減の20万6000件と、2015年4月以来の大幅な減少となった。市場予想は22万5000件だった。今回の申請件数は1969年12月以来、約49年ぶりの低水準となった9月中旬の20万2000件に迫る。

前週の数字は当初発表の23万1000件から23万3000件に改定された。

労働省によると、バージニア州のみ推計値だった。

週ごとの変動をならし情勢をより正確に反映するとされる4週移動平均は3750件減の22万4750件だった。

申請件数は11月24日までの週に23万5000件と、8カ月ぶりの高水準をつけた。申請が最近増加していたことは、祝日前後に季節調整が難しく、数字が押し上げられた公算はあるが、不安定な相場展開やトランプ政権の1兆5000億ドル規模の減税効果の薄れ、保護主義的な通商政策などを背景に労働市場が勢いをなくしているとの懸念があった。

今回失業保険申請件数が大幅に減少したことは、11月に雇用の伸びが鈍化した理由が労働力不足によるものだったことを示唆する。11月の雇用統計は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から15万5千人増と、10月の23万7000人増から減速した。

失業率は3.7%と、49年ぶりの低水準にある。米連邦準備理事会(FRB)は労働市場が最大雇用状態に近いか、最大雇用に達しているとみなしている。FRBは18-19日の会合で今年4度目となる利上げを決めるとみられる。ほとんどのエコノミストは、来年はFRBが2回利上げするとみているが、トレーダーらは1回以上利上げすることはないとの見方を示している。

MUFG(ニューヨーク)の首席エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「市場は、経済が不安定ではないという安堵の息をつくことができる。インフレ圧力が高まっておらず、労働市場がタイトであることにより、FRBが来週の会合で利上げを継続する正当性が示された」と述べた。

失業保険受給者総数は1日までの週で2万5000件増の166万1000件、4週移動平均は2500件減の166万5750件だった。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、イラン新指導者モジタバ師ら巡る情報提供に最大1

ワールド

トランプ氏、イラン濃縮ウランのロシア移送案拒否 プ

ビジネス

米国株式市場=続落、ダウ約120ドル安 原油高でイ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、有事の買い続き159円台後
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 2
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切りは常軌を逸している」その怒りの理由
  • 3
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド太平洋防衛
  • 4
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 5
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 6
    『ある日、家族が死刑囚になって』を考えるヒントに…
  • 7
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革…
  • 8
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 9
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 10
    謎すぎる...戦争嫌いのMAGAがなぜイラン攻撃を支持す…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中