[東京 5日 ロイター] - イオン <8267.T>は5日、2016年3―8月期の連結営業利益が前年同期比0.1%増の723億円になったと発表した。3―5月期は20億円の営業減益だったが、6―8月期は21億円の増益に転じた。総合スーパー(GMS)事業は営業赤字幅が拡大したものの、ドラッグ・ファーマシー事業や総合金融事業などが好調に推移した。
山下昭典副社長(財務担当)は会見で「通期の業績見通しに対しておおむね計画通りで推移している」と述べた。3―8月期の連結営業収益は同0.9%増の4兆1118億円で過去最高となった。ただ、前期に計上した特別利益などがなくなったこともあり、最終損益は53億円の赤字(前年同期は21億円の黒字)で、中間期としては7年ぶりの赤字転落となった。
総合スーパー(GMS)を運営するイオンリテールの既存店売上高は、天候不順などの影響を受けて前年同期比1.8%減。しかし、商品改革や売り場改革の効果から、粗利益率は改善した。ダイエーのGMS店舗を引き継いだため、営業赤字は拡大している。
今期は、既存店の活性化を進めており、3―8月期に38店舗の活性化を実施した。下期の改装は前年の19店舗に対して13店舗と少ないため、経費が抑制できるほか「下期には上期に改装した店舗が利益貢献してくる」(岡崎双一・イオンリテール社長)とみている。
17年2月期の連結営業収益は前年比2.7%増の8兆4000億円、営業利益は同7.4%増の1900億円の見通しを据え置いた。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト11人の営業利益予測の平均値は1878億円となっている。
消費環境について、岡崎氏は「下期になっても消費動向は改善しない。世界経済全体が失速している。簡単に消費機運が高まるという甘い気分は持っていない。デフレ懸念は強まっている」と厳しい見方を示した。そのうえで「他店と同じ商品を売るなら価格で勝負するしかない」とし、価格訴求を強める方針だ。
*内容を加えました。
(清水律子 編集:田中志保)