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ユーモアのセンスも彼の魅力の1つだ。冒頭の、象の足のあるスイミングプールの写真はその典型的な例だろう。もちろん偽物の象だが、水中に沈んだその足に注目し(象の上半身の大半は絵であるらしい)、横でくつろいでいる、同じく下半身だけ見えているカップルと、泳いでいる男性を組み合わせて水中から撮影。奥行きのある非現実と現実のはざまの世界に、見る者を誘い込んでいる。

とはいえ、彼の作品を語る上で最も大切なこと、あるいはその魅力を生み出しているであろう源は、フラッシュの技巧でもユーモアのセンスそのものでもない。それは、前述した「楽しみと情熱の追求」だ。

言葉を変えれば、ストリートフォトグラフィーにおけるシャッター中毒性、と言ってもいい。ワナヴィットは、楽しいときはもちろん、気分が悪いときや何か嫌なことに出くわした日でも、シャッターを切るという。それが彼の感情を解き放つ大きな役割を担っているのだと語る。

実際、写真と人生における目標(あるいは夢)について尋ねると、ワナヴィットははっきりとこう言った。

「いつまでも少年のような気持ちでいたい。いつか年老いても、写真を通して楽しみを見出せる自分であり続けたい」

今回ご紹介したInstagramフォトグラファー:
Tawanwad Wanavit @tang_tawanwad

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