[東京 9日 ロイター] - 日銀が9日公表した5月のマネーストック速報によると、指標となるM3(現金と預金および定期預金や譲渡性預金などの合計)は前年比2.8%増加し、伸びは4月から横ばいとなった。

M3に投資信託や金融債などを加えた広義流動性は前年比2.1%増となり、4月より伸びが0.6ポイント縮小。前月比では1.5%減と2カ月連続で縮小した。マイナス金利や株安・円高による定期預金や投資信託の解約が響いたとみられる。

内訳を見ると、定期預金(準通貨)や譲渡性預金(CD)の前年比マイナス幅が4月より小幅に縮小する一方で、現金・預金は前年比プラス幅が小幅に縮小した。定期預金やCDの前年比減少は、マイナス金利政策導入による金利低下で解約が増えているため。

広義流動性は金銭の信託が前年比マイナスに転じたほか、投資信託の前年比プラス幅が4月よりも縮小した。外債はマイナス幅が拡大した。日銀では株価下落や円高による円換算評価額の縮小が響いたとみている。

M3からゆうちょ銀などを除いたM2は前年比3.4%増で、4月から横ばいだった。

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(竹本能文)

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