[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は8日、社債の買い入れプログラムを開始する。インフレ率の押し上げに向けて企業に借り入れや投資拡大を促す。

投資適格級の社債買い入れを通じて、ECBは借り入れコストのさらなる低下を期待。借り入れコストが低下すれば、企業の投資意欲が高まり、ユーロ圏の経済成長が加速する、というシナリオを描いている。

ただ、プログラムは困難に直面する可能性もある。買い入れ対象の社債は5000億─6000億ユーロで、その大半がフランスやオランダの大企業の社債とされる。こうした企業は既に、借り入れがしやすい状況にあるため、安価な借り入れへの関心は限定的と見られるからだ。

今回の社債買い入れプログラムが成功するかどうかは、ECBが新たな借り手を引きつけることができるか、借り入れコスト低下がイタリアやスペインなど景気不振に苦しむ国々にも及ぶか、にかかっている。

ドイツ銀行のアナリスト、ミハル・ジェゼク氏は「現時点では、ECB自身も、どの程度買い入ることができるのか、はっきりとは分かっていないのだろう」と話す。「たとえば、多い月は90億─100億ユーロ程度、逆に8月などは10億─20億ユーロといったところだろう。大半の月は、その中間の買い入れになるのではないか」と述べた。

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