[チューリヒ 7日 ロイター] - グローバル経営コンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は、英国が欧州連合(EU)を離脱した場合、世界の富裕層が現金の一部をロンドンからスイスのプライベートバンクに移動する可能性があると指摘した。

UBS<UBSG.S>やクレディスイス<CSGN.S>などのあるスイスは、海外資産管理の中心地と言える場所で、BCGの推定ではスイスの銀行が抱える海外資産は2.3兆ドルに達する。

1.3兆ドルと推定される英国は、シンガポール、香港とともにスイスの重要なライバルで、これら3カ所の今後数年の海外資産の増加ペースはスイスを凌ぐとBCGはみている。

しかし、BCGスイス部門のマッティアス・ナウマン会長は7日、今月23日の国民投票でEU離脱が決まれば、個人富裕層は現金をどこにおくかを再検討する可能性があるとの見方を示した。

BCGのイベント会場で記者団に「ウェルスマネジメントにおいては、おそらくスイスが英国のEU離脱により恩恵を受けるだろう」と述べた。

同会長は、多くの顧客の金融・財政安定志向に言及。「EUを離脱すれば英国の構造が根本的に変化する。英国に資金を移す根拠の1つが、これまでのように迅速には満たされなくなる」と述べた。

離脱が決まると、少なくとも2年間、EUとの間で離脱条件などの交渉が行われる。世論調査では、離脱派が優勢との結果と残留派が優勢との結果が混在している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。