[デトロイト 3日 ロイター] - 調査会社オートデータがまとめた4月の米自動車販売は、前年同月比3.6%増の150万7000台。年率換算では1742万台と、全般的に底堅い内容となった。

ただ専門家の間では、市場が循環の山に近づいており、各社とも今後、在庫調整に向け減産を強いられる恐れがあるとみられており、「今年の販売の伸びは控えめ」(RBCキャピタルのジョセフ・スパック氏)と予想されている。

米国の自動車販売は2015年は1740万台と、過去最高を記録。アナリストの間では米国の自動車市場の成長余地は限られているのではないかとの見方がでており、米株式市場で自動車株は下落した。

また業界内の傾向として、セダンの低調とスポーツ用多目的車(SUV)などの好調が浮き彫りとなり、トヨタ自動車は、LSセダンなどの販売が26%減少する一方、SUVの販売は反対に20%増加した。

主要メーカーでは、フォード・モーター、ホンダ、日産自動車の販売がそれぞれアナリスト予想を上回った。

フォードは4%増の23万1316台。ホンダ<7267.T>は14.4%増の14万8829台。日産自動車<7201.T>は12.8%増の12万3861台。

トヨタ自動車<7203.T>は3.8%増の21万1125台。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI><FCAU.N>は5.6%増の19万9631台。一方、ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>は3.5%減の25万9557台。

GMとフォードは個人顧客はなお増加していると指摘。ただGMはレンタカー会社などに対する利益の薄い販売を抑制していることで、全体の販売台数は減少した。

GMではピックアップトラックの「シボレー・シルバラード」の販売台数は約9%増加。一方、高級車の「キャデラックCTS」は23%、高級セダンの「ATS」は18%、それぞれ減少した。

他のメーカーも高級車部門は苦戦。トヨタの高級車ブランド「レクサス」の大型セダンなどの販売は26%減、独高級車メーカーBMW<BMWG.DE>のBMWブランドの乗用車は6.5%減となった。

米自動車ディーラー大手のオートネーション<AN.N>とグループ1オートモーティブ<GPI.N>の最高経営責任者(CEO)は、自動車メーカーは販売が鈍っている高級車を中心に生産を抑制し始める必要があるとの見方を示している。

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