[ワシントン 24日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は24日公表したスタッフ報告で、20カ国・地域(G20)は世界経済の失速を回避するため、景気刺激策で協調する必要があるとの見解を示した。

スタッフ報告は、世界の株式市場の下落や為替相場の変動、世界的な景気低迷の兆しを受け、中国の上海で今週開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議向けに準備された。

報告は「G20は公共投資の拡大に向けて利用可能な財政余地を活用し、協調した需要促進策を計画しなければならない」と指摘した。

ブルームバーグによると、ルー米財務長官は、今週のG20会合で緊急措置が打ち出されるとの見方に否定的な姿勢を示した。世界経済の一部は予想よりも良好だと指摘。「危機的ではない環境下で危機対応を期待」すべきではないと述べた。

しかしIMFのスタッフ報告は、世界経済が減速し、新興国市場では金融状況が逼迫(ひっぱく)しているほか、コモディティー(商品)輸出が中国の景気減速で打撃を受けていると指摘。

「こうした状況は回復が妨げられるリスクが高まっていることを示す」とし、資金フローの逆行による影響を受けやすい一部の新興国市場やコモディティー輸出国を支援するため、各国政府に新たな資金調達メカニズムが必要とみられるとしている。

また、先進国に対して、金融政策への依存を減らし、財政政策を強化して景気を支援するよう促す一方、新興国に対しては、可能なら為替相場を柔軟化し、為替介入は一時的な実施に制限するよう提言した。

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