[フランクフルト 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のダニエル・ヌイ委員長は23日、域内銀行の収益性が低下する中、安定性への懸念が強まっており、銀行は収益向上を狙ったリスクテイク拡大を控える必要があるとの考えを示した。
収益が低下すれば、資本を創出したり金融市場にアクセスする能力が損なわれ、安定リスクを助長しかねないとした。
ECBが主要金利をマイナスに引き下げ、銀行の純金利マージン(利ざや)は過去20年間で半減した。低金利と低成長は今後も利ざやを圧迫するとみられる。
ヌイ委員長はロンドンで開かれた銀行会議で「銀行がリスクテイクを拡大させる傾向が確かに見受けられる。利回り追求に伴い、金融セクターは一段とリスクの高い領域に足を踏み入れており、リスクプレミアムは歴史的な水準にまで低下している」と述べた。
その上で「こうした状況は突然の反転をもたらす可能性があり、一部債券市場での非流動性がそうした動きを助長しかねない」とした。