[マドリード 21日 ロイター] - スペインで20日行われた総選挙は、第1党を維持した中道右派の与党・国民党(PP)が過半数を大きく割り込む一方、左派政党の合計議席も過半数にわずかに届かず、連立協議は難航が予想されている。
複数の政党に票が割れた今回の選挙は、1970年代から続いたPPと社会労働党による二大政党制の終わりを示した。
PPを率いるラホイ首相は同党史上最悪となる選挙結果となったが、引き続き政権を担う考えを表明。マドリードの党本部で支持者に対し、過去4年間の実績に基づいた安定的な政府が必要と強調する一方、政権樹立に向けた協議は「容易ではない」と述べた。
最新の集計結果によると、定数350議席のうち、PPとその連立相手とみなされることが多いシウダダノスを合わせた獲得議席は163議席となり、絶対多数の176議席を大きく下回る見通し。
一方、第2党を維持した野党・社会労働党、反緊縮を掲げるポデモス、元共産党の統一左翼(IU)などの左派5政党の獲得議席は172議席となり、議会の勢力図は左派に大きく傾いた。中でも新興のポデモスが予想外に票を伸ばし、第3党に浮上した。
ポデモスの躍進により、第4党となったシウダダノスとPPによる連立樹立の可能性は低くなった。
ただ、左派政党による連立も、経済政策やカタルーニャ州に認める自治権の範囲をめぐって各党の意見が異なるため、難しいとされる。
スペインの憲法は、選挙後の政権樹立の期限を定めていない。アナリストは、連立協議が数週間続く可能性があるとし、選挙がやり直される可能性も指摘する。
PPによる少数与党政権も理論上は可能だが、選挙で左派が大きな支持を得たことからその可能性は低い。また、PPと社会労働党による大連立の可能性についても、双方が選挙戦ですでに否定している。
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