<人々の生活に大きな変革をもたらすAIだが、野放図に導入すればよいというわけではないようだ>
※この記事は後編です。前編「AIが『自動で住宅ローンを安くしてくれる』未来がすぐそこに...進化するAIが変える金融と経済」はリンクからご覧ください。
AIは金融機関が商品を充実させる手段になっている。スタンフォード大学で同級生だったバイジュ・バットとブラド・テネフが立ち上げたオンライン証券ロビンフッド・マーケッツは、他社に先駆けて手数料ゼロを掲げ、特にコロナ禍に若者を中心に利用が広がった。今はカスタマーサービスから投資アシスタントまで、全てのサービスにAIを活用している。
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「私たちは優れたデザインと差別化されたエクスペリエンスを実現し、顧客にベストの価格と経済性を提供したいと考えている。この思いは、次のプロダクトを決めるときの鍵になっている」と、バイスプレジデント(プロダクト管理担当)のアビシェク・ファテフプリアは語る。
「ロビンフッドは、プロダクトにAIを搭載したり、チャットボット機能を追加したりしやすい立場にある。(よそのフィンテックとは)非常に異なる、非常に意図的なアプローチを取ってきたと思っている」
ファテフプリアのチームは今、投資戦略最適化ソフトの構築に取り組んでいる。「顧客が特定の銘柄について、いつまでに株価が上昇、あるいは下落するといった仮説を入力すると、そのために役に立ちそうな戦略をいくつか紹介する仕組みだ」と、ファテフプリアは説明する。
「私たちが顧客から学んできたことの1つは、投資について良質な仮説を持っている人が多い一方で、それを実際のトレードや投資に変換する方法を知らないことだ。その部分を助けたいと、かねてから考えていた」