「当時、うちはこのコンドミニアムを二番抵当にして、追加融資を受けていた」と、エリックは言う。州内で別のビーチ沿いに移ろうかとも考えたが、「近隣の他の物件はどれも価格が上昇していた」。
ジョンソン家は、フロリダを離れるつもりなど「全くなかった」という。
ところが工事が始まると、所有するコンドミニアムは崩壊の恐れがあることが判明した。構造検査でビラ・デル・ソルの3棟に重大な損傷が見つかり、居住は危険と判断されたため、24年8月に多くの住民が避難した。
「たった数時間で荷物をまとめて出ていかなくてはならなかった」と、エリックは言う。一家は今もコンドミニアムに戻れずにいる。
フロリダ州セントルーシー郡当局の広報担当者は昨年12月、本誌に対し、「この建物が安全ではなく居住不能だという見解は(ジョンソン家が避難した24年夏から)変わっていない」とした。「管理組合が依頼した設計専門家からは、安全性について新たな報告がなく、修繕も行われていない」
ビラ・デル・ソルの管理を最近引き継いだビーコン・マネジメントのジェイソン・キャロウェイCEOは同じく12月、建築基準をクリアするための工事を同月中に始め、「技術者と建設業者を手配し、必ず居住可能な状態に戻す」と明言した。
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