調査をしてみると、同じように考えている人が非常に多いことがわかりました。言い換えれば、本当はただ「暖かい」だけではなく「生地が薄くてちゃんと暖かいインナーが欲しかった」のです。

実際にインナーを着る人の視点に立つことで、「新しい視点」を見つけることができました。そして誕生したのが、「生地が薄いのに暖かい」ヒートテックでした。この視点の転換によって、機能性とファッション性を兼ねた空前のヒット商品が生まれたのです。

「ゲームをしない人」にゲームを売るには?

また、ゲーム機を販売するメーカーやゲームソフトの制作会社ならば、普通だったら「ゲームが好きな人」に向けた商品をつくると思います。

しかし、もっと多くの人にゲームを楽しんでもらうために、「ゲームをしない人」の視点で考えると、いったいどうなるでしょうか?

たとえば、ゲーム好きな人であれば、「やり込み」によって、日々ゲームのキャラクターがレベルアップしたり、自分がうまくなることが快感になっていくでしょう。しかし、普段ゲームをしない人であれば、時間をかけて複雑な操作を覚えないとプレイできないなんて面倒くさいだけです。

つまり、普段からゲームをしない人は、「ゲームは楽しみたいけど『複雑な操作』は覚えたくない」と思っているのです。ゲームに不慣れな人でも、パッと見ただけですぐに遊べる「直感型操作」ができるゲームでないと、そもそもやる気が起きないのです。

「しあわせにしたい相手」の視点に立つ