研究チームは論文で次のように記している。
「将来的には、スターリンクのユーザー端末が実際にどの方向にどの程度電波を出し、どの程度まで妨害に耐えられるのかについてのデータが実地で取得できれば、シミュレーションや戦術評価の精度が飛躍的に高まる」
また、華東師範大学(上海)の閻家傑と余南平の両研究員は、中国の学術誌『国際安全研究』に寄稿し、米戦略国際問題研究所(CSIS)によって翻訳された文書の中で以下のように指摘している。
「(イーロン・)マスクはスターリンクを商業的な衛星インターネットプロジェクトと位置づけているが、その軍事応用の可能性は非常に広範囲にわたる......仮にこれらが軍事目的で使用された場合、米軍の戦闘能力をさらに強化することになる」
今回の研究で想定された妨害方法が、実際の規模や現実の条件下でどれほど有効かは不明のままだ。また、紛争時にスペースXが台湾にスターリンクのサービスを提供するかどうかも定かではない。
米国は台湾にとって主要な武器供給国ではあるが、中国による侵攻時に軍事介入するかどうかについては「戦略的曖昧さ」を維持している。
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