性格の遺伝率は「50%」

人のパーソナリティ(性格)は、「外向的/内向的」「楽観的/悲観的」「協調性(同調性+共感力)」「堅実性(自制力)」「経験への開放性(好奇心、チャレンジ精神)」のビッグファイブと呼ばれる5つの要素の組み合わせによってできている。

この5つはより分かりやすく8つの要素に分解できる。具体的には、はじめての相手と出会ったとき、誰もが無意識に次の8つを気にする、というように。


①明るいか、暗いか(外向的/内向的)

②精神的に安定しているか、神経質か(楽観的/悲観的)

③みんなといっしょにやっていけるか、自分勝手か(同調性)

④相手に共感できるか、冷淡か(共感力)

⑤信頼できるか、あてにならないか(堅実性)

⑥おもしろいか、つまらないか(経験への開放性)

⑦賢いか、そうでないか(知能)

⑧魅力的か、そうでないか(外見)

性格の遺伝率はおよそ50%、残りは主に環境要因(親の子育てよりも友だち関係などの非共有環境)によって形成される。さらに、「環境も遺伝する」と言ったら驚くと思うが、これもまた行動遺伝学で解明されている。

遺伝と環境はまったく異なる要因ではなく、遺伝的な特性によって、無意識のうちに自分に合った環境を選び、構築しているのだ。だから自分と似ている人といると楽しいし、関係も長続きしやすい。

3つの「資本」のうち2つがあれば幸せに生きられる

もしも、自分の人生は幸福だと思えるなら、それは良い意味で親ガチャ(遺伝ガチャ)の影響があるが、逆に幸福度が低くても絶望する必要はない。

幸福には客観的な基準がないのだから、人生の土台(人的資本・金融資本・社会資本)がある程度そろうことを目指し、それが達成できたなら、自分は「幸福」だと思えばいいのだ。

3つの「資本」の土台があれば間違いなく「幸福」だと言えるし、2つだけでも幸せに生きている人はたくさんいる。3つの資本をどう組み合わせるかは自分次第だ。


〈幸福な人生設計の法則〉

幸福度に遺伝の影響はあるが客観的基準はない。

3つの「人生の資本」のうち2つあれば幸せに生きられる。

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※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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