イスラエル軍は1日未明、レバノン南部国境地帯にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点に対する限定的な地上作戦を開始したと発表した。

軍は声明で、攻撃目標は国境に近い村落にあり、イスラエル北部の地域社会への差し迫った脅威になっているヒズボラの拠点に「正確な情報に基づく限定的で局所的かつ標的を絞った地上攻撃」を始めたと明かした。空軍と国防軍砲兵部隊が地上軍を支援しているという。

レバノン国境の町アイタ・アル・シャアブの住民によると、激しい砲撃、ヘリコプター、ドローン(無人機)の音が聞こえたという。

イスラエルのガラント国防相は先月30日、「ヒズボラに対する戦争の次の段階が間もなく始まる」と述べ、地上侵攻の可能性を示唆していた。

イスラエルはこの2週間、親イラン組織であるヒズボラへの攻撃を強化しており、28日の空爆により最高指導者ナスララ師が死亡するなど大きな打撃を与えている。

レバノン政府によると、これまでに約1000人の民間人が死亡し、100万人が家を追われたという。

ヒズボラのナンバー2、ナイム・カセム氏は30日、ナスララ師の死後初めて公の場で演説し、イスラエルが地上侵攻に踏み切った場合、対抗する準備ができていると表明。イスラエル領内150キロまでロケット弾攻撃を続けていると述べた。

一方、レバノン治安筋によると、レバノン軍は30日、南部国境沿いから5キロ後退した。

ホワイトハウスと米国務省は、イスラエルの地上作戦に関するコメント要請に応じていない。

バイデン米大統領は30日、イスラエルによるヒズボラへの軍事作戦について「彼らが停止すれば私は満足だ」と述べ、自制を促した。「今すぐ停戦すべきだ」との考えも改めて示した。



[ロイター]
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