合成化学物質を使用しないため排水汚染が少なく環境負荷を抑えられるうえに、十分な洗浄力があり無色・無臭・無刺激。アトピー皮膚炎や化学物質過敏症など肌が弱い人も安心して利用できる。

「この事業は、創業者自身に子供が生まれたことをきっかけに、アトピー性皮膚炎の子どもが少なくないことを知り、『すべての人に安心して洗濯できる環境を提供したい』という創業者の願いからスタートしました。結果的に人だけでなく環境にも配慮した技術開発につながったのです」と、wash-plus広報室の大田紀子氏は語る。

従来の洗濯では洗濯後に洗剤を落とすためにすすぎが2回必要だが、アルカリイオン電解水で洗うと衣類への洗剤残りがなくすすぎが1回でよいため、水の使用量も従来のコインランドリーでの洗濯から約3割も削減することができる。

さらに、排水汚染が少ない排水レス洗濯機を着想し、現在、浦安市内にて実証実験を行っている。排水を海に流さないことで、衣類などに含まれるマイクロプラスチックの排出を抑えられる洗濯の実現を目指している。

こうした取り組みは、外部からも高く評価されており「第2回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞(環境の部)」の受賞をはじめ、経済産業省の「地域未来牽引企業」や「ちばSDGsパートナー」にも認定されるなど、さまざまな受賞・認定を受けている。

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「wash+」は2023年11月現在、全国で直営店21店、フランチャイズ25店を展開。ホテル内のコインランドリーとしても大手ホテルチェーンで採用が進む(写真:東京ベイ潮見プリンスホテル)

洗濯業界にITの技術でさらに革新をもたらす

近年では、洗濯にITの技術を導入することで、より利便性を高める取り組みにも力を入れている。ランドリー専用IoTシステムを機械メーカーと共同開発し、ソフトウェアのアップデートで機器の寿命を飛躍的にアップさせることに成功した。

このシステムは、「wash+」ブランド以外でも導入可能で、連動アプリにより顧客の利便性向上とともにオーナーの管理軽減も実現し、利用者は2023年11月現在、システム利用店339店、顧客用アプリダウンロード数は32万人を超える。

「wash+」の技術には、人口が世界一となり都市化による環境問題が深刻化しているインドをはじめ海外からも多くの問い合わせが来ているという。アレルギーや安全な水資源の確保、マイクロプラスチックの問題は世界に共通した課題であり、同社のような取り組みは海外においてもますます必要とされていくことだろう。

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