派手な各国パビリオン、スポンサー企業付きのカクテルパーティー、よりどりみどりのサイドイベント──。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)は、まるで見本市かサーカスの様相を呈している。

輝く都市、ドバイの街で見かける広告が宣伝するのは、風力発電の利点や気候変動対策に向けた野心的な計画、そして米石油大手エクソンモービルによる二酸化炭素(CO2)回収プロジェクトだ。

今年の会議の参加登録者数は8万4000人と、COP史上最高を記録した。1995年にドイツのベルリンで開かれた初回会合とは様変わりだ。当時のCPOは地味なイベントで、出席者は4000人に満たなかった。

この様子を成功の証しだと見る者もいれば、気候変動対策という本来の趣旨からそれることを警戒する声もある。

企業のロビー活動を精査するコーポレート・ヨーロッパ・オブザーバトリーの研究員、パスコー・サビド氏は「CO2排出の張本人が、気候変動対策を隠れみのにして政治家にすり寄るロビー祭りだ」と手厳しい。

一方で、国連とCOP支持派は、COPが無ければ地球環境はもっと悪くなっていただろうと言う。

シンクタンクE3Gのシニアアソシエートで、COPに毎回出席しているアルデン・メイヤー氏は、カーニバルのような雰囲気は、気候危機に対する世界的な関与が高まっていることを示す明るい兆候だと言う。

「非常ににぎやかで良いことだ。この問題への注目が一気に広がる臨界点に達したことを意味している」と評価した。

エネルギー効率、天然ガス、再生可能エネルギー業界を代表する「持続可能なエネルギーのためのビジネス評議会」のリサ・ジェイコブソン会長も同意見だ。

ジェイコブソン氏は、2000年にオランダ・ハーグで開催されたCOPでは、参加者数全員が、1つの講堂に収まったと振り返る。参加者が8万人を超える今の状況こそ「私たちが何より望んでいたことだ」と語る。

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空約束への懸念