──歴史的な争いは言うまでもなく、これまでイスラエルがガザ地区を押さえつけてきた過去があり、ガザからの攻撃はずっと頻発してきた。ただ今回はそんなレベルではなかった。

今回、ハマスの戦闘員は、イスラエル人を斬首したり、内臓を取り出すようなこともしている。それらの行為もハマスの指示書に書かれており、残忍性という意味でもこれまでとは違う。今回のハマスの計画性と目的、残忍さから、われわれはハマスが、IS(イスラム国)と同等のテロ組織であると認識している。

ハマスらは、いくつかのチームに分けて攻撃する計画で動き、それぞれの戦闘員が自分たちがどこを攻撃するのかもしっかりと把握していた。ハマス側の部隊は、道路などを破壊したり、ドローンで小さい爆弾を投下するといったことも実施している。さらに、イスラエル軍兵らが駆けつけるのを待ち伏せて返り討ちにするため、民間人の服装をしていたり、イスラエル軍の軍服を身に着けていたテロリストもいた。

何カ月もの計画が必要で、報道でもイラン国内やレバノン南部でハマスの戦闘員のための訓練が行われていたと報じられている。

テロ組織であるハマスはこれまでも長く活動してきた。ヨルダン川西岸地区からも、ガザ地区からも攻撃を実施している。実は被害を受けてきたのはイスラエルだけでなく、パレスチナ人自身もハマスによる攻撃の被害者になってきた。

──北部でもレバノンのイスラム武装組織ヒズボラから、イスラエルへ攻撃が続いている。

確かに、イスラエルがガザ地区への対応を行っている間に、北部ではヒズボラとの戦闘も激化している。イランと関係が深いヒズボラは、これまで220発以上のミサイルなどや、50発以上の対戦車誘導ミサイル(ATGM)でイスラエルを攻撃してきている。またイスラエルにヒズボラの戦闘員が侵入しようとするケースが数件確認されており、ドローンによる攻撃も起きている。銃撃戦も15件以上発生している。

──イスラエルの軍事力とハマスの攻撃力は非対称的で、軍実力で勝るイスラエルがガザ地区に対してやりすぎではないかとの批判もある。

われわれはパレスチナ人に恨みがあるわけではない。近年もガザに暮らす人たちには普通の生活を送れるようにして、ハマスが入り込む余地を無くそうとした。だが残念ながら、ハマスはそれを利用して今回の攻撃の準備をしていた。ハマスの戦闘員はわざと市民が暮らすインフラの下に隠れて活動をしている。

さらに今回、ハマスはガザの各地からミサイルを発射しているが、そのうち約550発のミサイルを誤射していて、それらはガザ地区内に着弾している。

──テルアビブに暮らすイスラエル人の知人からも「やはりまだ怖い」というメッセージが届いていた。いつになったら状況は落ち着くのか。

イスラエル国内では現在も、フラストレーションと怒り、失望があるのは確かだ。

経済部門の担当公使が語った「日本への影響」
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