ロシア当局は23日、ロシアの首都モスクワの北方で同日夕に墜落したプライベートジェット機の搭乗者リストにロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が記載されていたと発表した。ロシアのタス通信が報じた。

その後、ロシア民間航空局はプリゴジン氏および同氏の右腕であるドミトリー・ウトキン氏を含む乗客7人と乗組員3人が事故機に搭乗していたと確認した。情報によると、生存者はいないもよう。

また、テレグラム上のワグネル関連チャンネルは「ワグネル・グループのトップで、ロシアの英雄かつ祖国の真の愛国者であるエフゲニー・プリゴジン氏が死亡した」と発表し、「ロシアの裏切り者」の手によるものという認識を示した。

ロイターは、プリゴジン氏が墜落したジェット機に搭乗していたかどうかを現時点で確認できていない。

ロシア国防省および大統領府(クレムリン)からも現時点でコメントは出ていない。

ロシア当局の声明によると、ジェット機はモスクワからサンクトペテルブルグに向かっていた。

プリゴジン氏は21日、アフリカで撮影されたとみられる動画を投稿していた。

ロシアメディアによる未確認の報道によると、プリゴジン氏と同氏の右腕であるウトキン氏らはロシア国防省当局者との会合に出席していたという。

ロシア通信(RIA)によると、ジェット機の墜落現場で8人の遺体が見つかった。現場での捜索救助活動は続いているという。

プリゴジン氏が飛行機事故で死亡した可能性があるという報道について、バイデン米大統領は「実際に何が起きたか分からないが、驚かない」とし、「ロシアで起きることで、プーチン氏が関与していないことはあまりないようだ」という考えを示した。

過去に事故は1度だけ、墜落機は安全な機種

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が搭乗していたとみられる自家用ジェット機が墜落した事故で、墜落機「エンブラエル・レガシー600」の同型機が2002年の導入以降、1度しか事故を起こしていなかったことが専門サイト「国際航空HQ」で分かった。

06年に起きた空中の衝突事故も機体の異常ではなく乗員のミスが原因で、死傷者は出なかったという。

ロシア当局は23日、首都モスクワの北方で同日夕に墜落したプライベートジェット機の搭乗者リストにプリゴジン氏が記載されていたと発表した。

ブラジル航空機大手エンブラエルは23日、墜落事故について承知しているが追加で発表すべき情報はないとした。また、国際的な対ロシア制裁に従い、19年以降、墜落機の保守点検業務を行っていなかったと明らかにした。

世界の航空機を追跡している「フライトレーダー24」によると、プリゴジン氏が搭乗していたとみられるジェット機(機体記号RA─02795)は現地時間午後6時11分(日本時間24日午前0時11分)に追跡不能となった。

[ロイター]
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