<テレビでお馴染み、ロシアのペスコフ報道官の息子は、徴兵を忌避したうえに、後から従軍記録をでっち上げた疑いをかけられている。戦場にいるはずのころ、モスクワで高級車を乗り回して交通違反切符を切られていたのだ>

ロシアの大統領府報道官ドミトリー・ペスコフの33歳になる長男ニコライ・ペスコフは4月21日のインタビューでウクライナで従軍したと語ったが、その後地元メディアは、戦場に行っていたはずの時期に、ニコライの所有するテスラ車がモスクワで交通違反の罰金を科されていたと報じた。ニコライは昨年9月に部分的動員が発令されたとき、徴兵を忌避したとして父子ともに厳しい批判を受けていた。

ロシアの通信社「SOTA」や、「VChK-OGPU」などの複数のテレグラム・チャンネルが報じたところによれば、ニコライが2023年3月末まで所有していたテスラ「モデルX」は、2022年7月24日と11月6日の2回、モスクワで罰金を科されていた。これは、ニコライがロシアの民間軍事会社「ワグネル」の一員としてウクライナで従軍していた、と話した時期にあたる。ロシアの特権階級とそのボンボンが、徴兵忌避の批判を逃れるために従軍話をでっち上げているのではないか、と火に油を注ぐ結果になっている。

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本誌は、VChK-OGPUの主張を独自に確認しておらず、ロシア外務省にメールでコメントを求めている。

ワグネルは、ウクライナ東部の激戦地バフムトでの戦闘に深く関わっている。ワグネルを創設したエフゲニー・プリゴジンは4月21日のインタビューで、ペスコフの息子はウクライナでの戦闘に参加したと語った。「クレムリンの報道官(ペスコフ)」から、息子を「ただの砲兵」としてワグネルに「入れて」ほしいと頼まれたという。「それを知る人はごく少数だ」とプリゴジンは述べた。プリゴジンは、ウラジーミル・プーチン大統領の側近でもある。

偽名で従軍?

ペスコフは4月24日、ニコライはウクライナの戦争に参加していた、と言った。「息子がそう決断した。息子も一人の成人だ」

プリゴジンは、ニコライはペスコフの息子であることを隠すため「偽名で」ワグネルに入隊することを認めたという。だからニコライの従軍記録はワグネルにもない。プリゴジンによれば、従軍期間は「半年足らず」だったという。

複数のテレグラム・チャンネルは、ニコライがウクライナでの戦闘に参加していたという主張に疑問を呈している。ニコライがワグネルの一員としてウクライナにいたとされる時期に、ニコライのテスラ車がモスクワで罰金を科されていたからだ。

VChK-OGPUのテレグラム・チャンネルは、こう述べている。「我々が集めた情報によると、ドミトリー・ペスコフの息子がワグネルの一員として戦ったとする主張は疑わしい。ちょっと写真撮影に出かけただけではないのか」

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「戦うことは自分の義務」
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