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河東氏(左)と小泉氏(右)のウクライナ戦争をめぐる議論は続く HAJIME KIMURA FOR NEWSWEEK JAPAN

3年目ぐらいでウクライナ軍がロシア軍を追い出し切れるのか。クリミアとドンバスはおそらく含まないけれども、2022年2月23日のラインまで原状回復できるのか。

やはりロシアが底力を発揮してウクライナをさらに大きく押し戻して広い領域を確保するのか。または両方とも戦果が上げられず、われわれがいま見ているのと同じぐらいの戦線の形のまま、消耗ばかり募ってもうやめましょう、という話になるか。

今年は難しいと思いますが、来年いっぱいを使ってそういう話になるかどうか、だと思っています。

――朝鮮戦争も3年で休戦になりましたが、それに近いイメージ?

■小泉 そうですね。この戦争の規模、投入されている兵力とその激しさから言って、20世紀の歴史で比べられるのは朝鮮戦争ぐらい。第1次、第2次大戦はもう完全に「外れ値」なので除くとして、それ以下の規模では朝鮮戦争ぐらいしか前例がない。

朝鮮戦争的な終わりを迎える可能性が一つは考えられるわけです。

――ありがとうございました。

※対談記事の抜粋を最初から読む(第1回:小泉悠×河東哲夫・超分析「仮に停戦してもウクライナが破る可能性もある」)。

【動画で見る】ウクライナ戦争の「天王山」と知られざる爆破陰謀論(小泉悠×河東哲夫 対談)


小泉 悠(軍事評論家)
東京大学先端科学技術研究センター(グローバルセキュリティ・宗教分野)専任講師。著書に『ウクライナ戦争』『「帝国」ロシアの地政学』など。

河東哲夫(本誌コラムニスト、元外交官)
外交アナリスト。ロシア公使、ウズベキスタン大使などを歴任。メールマガジン「文明の万華鏡」主宰。著書に『日本がウクライナになる日』『ロシアの興亡』『遙かなる大地』(筆名・熊野洋)など。

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