心理的安全性を高くするメリット

職場の心理的安全性が高まると、以下のようなメリットがあります。

①チームのパフォーマンス(生産性)の向上

心理的安全性の高いチームは、低いチームに比べてチームのパフォーマンスが向上する傾向にあります。

なぜなら、心理的安全性の高いチームは各々のモチベーションが向上しやすく、不安を覚えることなく仕事に集中できるからです。また、コミュニケーションが密になることによってミスや手戻りが発生しづらく、発生したとしてもチームでリカバーやフォローがすぐに入りやすいので生産性が向上しやすくなります。

②ナレッジやノウハウの増加

心理的安全性の高いチームは、 チーム内のナレッジやノウハウが蓄積しやすくなります。

なぜなら、心理的安全性の高いチームは、コミュニケーションが密なため、メンバー間での業務知識やノウハウの共有が進みやすいからです。逆に、風通しの悪いチームのメンバーは業務知識やノウハウ共有に消極的で、業務を囲い込もうとする傾向にあります。そのようなチームはお互いに信頼関係が構築されていないため、自身の知識やノウハウを他のメンバーに提供することが自身の利益になると実感できないからです。

③ビジネスアイデアの創出

心理的安全性の高いチームでは、ビジネスアイデアが創出されやすくなります。なぜなら、心理的安全性の高いチームでは会議での発言が多くなり、突拍子の無いアイデアでも言いやすい雰囲気がつくられているからです。

全員がすんなり納得するような無難なアイデアは、往々にして凡庸であることが多いです。一見、荒唐無稽に見えるアイデアでも発言し、活発に議論してこそよいアイデアが創出されます。よいアイデアを出すためには心理的安全性は必須ともいえるでしょう。

心理的安全性についての注意点

心理的安全性を確保するのに多い勘違いなテクニックとして「一切の発言を否定・批判せずに肯定しかしてはならない」というものがあります。これは間違いで、心理的安全性は意見のぶつかり合いや活発な議論・討論を否定するものではありません。

心理的安全性が低い状況とは意見のぶつかり合いを恐れて何も言わなくなってしまうことです。一部の人だけが積極的に発言し、他の人は萎縮しているという状況も同じです。

このようになってしまうのは、以下のような雰囲気や思い込みが原因の一端として存在します。

・荒唐無稽なアイデアや、誤った意見を言った人を嘲笑する雰囲気がある

・会議中の発言によって人事評価に影響が及ぶ(ペナルティがある)

・上司の発言に反論したら怒られるのではないかという思い込み

ポイントは相手の発言内容と、相手の人格や尊厳は切り離して考えなければいけないということです。意見を交わす際にも相手への敬意は忘れないようにしましょう。

(参考記事)チームの"ミッション"を共有して『従業員満足度』(ES)を向上する

オフィスの改善でも心理的安全性の高い職場をつくれる