一方で、カディロフとプリゴジンは、ともにプーチンの戦い方を批判している。プーチンへの異議は珍しく、そうした異議を唱える互いを支持しあっているようだ。これは、政権内部に亀裂が生じている可能性を示唆している。

米国のシンクタンク戦争研究所(ISW)も10月、プリゴジンとその軍事組織が、「プーチンの支配に脅威を与える」可能性があると評価している。

モシュコフスキーはロシア市民に対し、プリゴジンとカディロフのどちらにも権力を握らせないよう、声を上げてほしいと呼び掛けている。

「皆さんが黙っている間に、ロシアはどんどん悪い状況になる。どうか一般市民のために、街頭に繰り出し、彼らが権力を握らないようにしてほしい。もし彼らが権力を握れば、ロシア全土が混乱に陥るだろう」

モシュコフスキーはさらに続ける。「ワグネル陣営も、カディロフ陣営も、失うものは何もない」

(翻訳:ガリレオ)

ニューズウィーク日本版 戦争インフレ
2026年4月28号(4月21日発売)は「戦争インフレ」特集。

ホルムズ海峡封鎖でガソリン・日用品が高騰。世界経済への悪影響と「出口」を読み解く

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます