<危機が去るまでは決して動かず>

散々のたうち回った挙句、仰向けになってぐったり──。

トウブシシバナヘビの大げさな演技があらためて話題となっている。この映像は昨年、ジョージア州天然資源局がフェイスブックに投稿したものだ。同局はこれを 「死のパフォーマンス」と表現している。

オクラホマ州野生生物保護局は14日、このヘビが今月特に活発になっているとして同じくフェイスブック上で注意を促した。

【動画】トウブシシバナヘビの死んだふりを見る

トウブシシバナヘビは体長約1.2メートル、太い体と上向きに反った鼻で判別することができる。アメリカ東部に生息し、カエルやサンショウウオ、とりわけヒキガエルを捕食する。

フロリダ自然史博物館によれば、通常このヘビが噛み付いてくることはなく、人間にとってそれほど危険な存在ではない。ただし、獲物をおとなしくさせるための弱い毒は持っているという。

そして、このヘビは脅威にさらされたときに最大の個性を発揮する。危機に瀕すると「死んだふり」をするのだ。「タナトーシス(擬死)」と呼ばれ、捕食されるのを防ぐために行われる。

具体的には、仰向けにひっくり返って短時間けいれんし、時には排泄することもある。苦しそうに口を開けてはだらりと舌を垂らし、危険が去るまで決して動くことはない。

ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月5日/12日号(4月28日発売)は「世界宗教入門」特集。

イラン戦争の背景にある三大一神教を基礎から読み解く[PLUS]宗教学者・加藤喜之教授の「福音派」超解説

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます