<ロシア支配下のクリミアでまた爆発が起きた。ロシア当局は「破壊工作」だとし、米メディアはウクライナの精鋭部隊の関与を指摘。ウクライナがクリミアを奪還しようとしているとすれば、戦争はますます激化しそうだ>

ロシアが2014年にウクライナから併合したクリミア半島で8月16日、相次いで爆発が発生した。ロシア当局は、弾薬庫が爆発し、2人が負傷したと伝えている。

クリミア半島北部の町、ジャンコイ地区で起きた爆発の動画は、16日の早い時間からソーシャルメディアで拡散された。

ロシアの国営通信社RIAノーボスチによると、メイスコエ村にある「部隊の1つが、弾薬の一時保管に使用していた場所」で火災が発生したと、ロシア国防省が発表したという。

「火災の結果、保管されていた弾薬が爆発した」と、国防省は伝え、重傷を負った者はおらず、火事の原因については現時点では判明していないと付け加えた。また爆発はウクライナの「破壊工作」だとしている。米ニューヨーク・タイムズは、ウクライナ軍の精鋭部隊が関与したとの見方を示している。

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ロシアが任命したクリミアのセルゲイ・アクショーノフ首長は、この爆発で2人が負傷したが、生命に別状はないとしている。この地域では爆発が相次いでいることから、住民に避難を促しているという。RIAノーボスチによると、ジャンコイ近郊の変電所でも火災があり、3000人が避難した。

クリミア非武装化計画

クリミアの先住民族クリミア・タタール人の指導者、レファト・チュバロフは、これらの爆発は「精度の高い爆撃」によるものだと指摘した。チェバロフはフェイスブック投稿の中で、この爆撃が「弾薬庫に着弾」し、「かなりの遠方からも爆発音が聞こえた」と書いている。

ウクライナ当局はここ数日、クリミア半島で起きたと報じられている複数の爆発について、自らの関与を肯定も否定もしていないが、ウクライナ大統領顧問のミハイロ・ポドリャクは、16日の爆発後にこうツイートした。

ウクライナ大統領顧問のミハイロ・ポドリャクは、16日の爆発後にこうツイートした。「ロシアに占領されたクリミアは、爆発が多発し、侵略者や泥棒にとっては死の危険が高い場所だ。非武装化計画が進行中だ」

16日の爆発に先立つ9日には、クリミア半島にあるロシア軍基地で立て続けに爆発が起き、ウクライナ当局によると戦闘機9機が破壊された。

【動画】露軍基地の大爆発と逃げる海水浴客

ロシア軍は、ノボフェドロフカ村近くにあるサキ地区の空軍基地で起きたこの爆発について、誤って弾薬が爆発したものだと主張した。

8月9日の爆発の前後に撮られたとされる衛星画像を比較すると、同基地に駐機していた複数の航空機が爆破されているように見える。

説明に困るロシア