<飛行時間はわずか5分。多忙極めるマスク氏は、移動時間を少しでも短縮したかったのだろうか>

短距離の移動にプライベートジェットを使うアメリカのセレブたちが、不要な二酸化炭素を排出しているとして批判の的となっている。

モデルのカイリー・ジェンナーは、わずか17分の飛行に自家用ジェットを駆り出したとして人々の怒りを買った。歌手のテイラー・スウィフトの自家用機は、今年に入ってからだけで170回も稼働したことが発覚している。

調査会社のヤード社によると、テイラー・スウィフトの今年のフライトだけで、一般人が年間に排出するCO2の1184倍を大気中に放出していたという。報道を受けてスウィフトの代理人は、他人に貸し出していたケースも多くあったと弁明している。

米NBCニュースは、ほかにも気候変動について世界中で講演しながら自家用機で何十万キロも移動をするビル・ゲイツなど、著名人や富裕層の行動には矛盾が多いと指摘している。

こうした不名誉な著名人のリストに、宇宙開発とEVで名を馳せるイーロン・マスクが加わったようだ。

車で10分、プライベートジェットで5分

米フォーチュン誌は、「もしカイリー・ジェンナーの17分のフライトが許し難いほど短いと思うなら、イーロン・マスクのジェットは頻繁に5分間のフライトを行なっている」と報じた。

飛行データの一例では、マスク氏所有のガルフストリーム機がロサンゼルス空港を出発。約5分後に、同じロサンゼルス郡のホーソーン市営空港に着陸している。

この区間は、マスク氏の自家用機がかなりよく移動するルートとなっていたようだ。フォーチュン誌は、「ロス国際空港からホーソーン空港まで、テスラなら10分で済む6マイル(約10キロ)の道のりを、この億万長者のジェットは何度も5分間のフライトを行なっていたことが判明した」と報じている。

お騒がせのセレブ追跡アカウントから判明

データの出所は、著名人のジェット機を追跡しているTwitterアカウントの「ElonJet」だ。同アカウントは自動でフライトデータを取得し、セレブたちの飛行情報を公開している。運営者で19歳大学生のジャック・スゥイーニー氏は、マスク氏専門の追跡アカウント「ElonJet」や、ロシアのオリガルヒ専門の追跡アカウントなど、30近いTwitterアカウントを管理している。

英ガーディアン紙などが今年1月に報じたように、マスク氏が安全上の懸念からデータを非開示にしてほしいと訴えたことでも話題になった。