というわけで、アメリカは崩壊しない。では国外の軍事覇権、ドル覇権はどうか。いま起きていることは、1971年のニクソン・ショックに酷似している。アメリカは国外の米軍の数を大幅に削減したが、ソ連が欧州に侵攻することはなかった。ニクソンはドルを金に固定相場で交換する義務を廃止し、ドルは大きく減価したが、国外に漏出していたドルは「ユーロダラー」として決済・投資に用いられたから、基軸通貨の地位を失うことはなかった。08年のリーマン危機の時は、ユーロダラーの供給が瞬時に止まり、世界中の中銀はFRBにドルのスワップでの供給を求めて門前列を成し、FRB=世界の中銀の様相を呈した。
結局のところ、世界がひっくり返ることは、当面ないだろう。正月は中国のおかげで観光客が激減するであろう京都にでも行き、ゆっくり楽しむことにしよう。
【関連記事】 高市新総裁をいきなり襲う国内外の暴風雨 チャットGPTに日本のポピュリズムについて聞いてみた!
2026年6月30日号(6月23日発売)は「米イラン合意 トランプの密約」特集。
イランが有利に見える14項目の覚書にはアメリカとの「談合」が隠されている
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます