大サハラのイスラム国

「大サハラのイスラム国(IS-GIS)」は、ブルキナファソ、マリおよびニジェールの一部地域で活動を展開している。前指導者はアドナン・アブ・ワリド・サフラウィ。2017年に米兵4人とナイジェリアの兵士4人を死亡させた攻撃を率いた人物だ。アドナン・アブ・ワリド・サフラウィは2021年8月にフランス軍の部隊によって殺害されたが、同組織は現在もプレゼンスを維持している。

イスラム国西アフリカ州

ナイジェリアとチャドの国境地帯にあるチャド湖流域で活動している「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」は、2016年にボコ・ハラムの分派組織として創設された。ボコ・ハラムは、2014年にナイジェリアで女子生徒276人を拉致した事件で知られる。

前指導者のアブムサブ・バルナウィは、2021年10月にナイジェリア軍の部隊によって殺害されたが組織は活動を続けており、2022年1月にナイジェリア軍の駐屯地が攻撃を受けた事件で犯行声明を出した。

イスラム国中央アフリカ州

「イスラム国中央アフリカ州(IS-CAP)」はISの分派で、ジョーンズによれば2つのグループに分けられる。一つは1990年代後半に創設され、今後民主共和国を拠点とする「ADF(民主同盟軍)」。もう一つは、主にモザンビークを拠点とする「アフル・スンナ・ワル・ジャマア」だ。

「アフル・スンナ・ワル・ジャマア」(ASWJ)は,モザンビークのイスラム教団体から,同国北部でのイスラム法による統治を目的として2000年頃に分派した組織とされる。

「彼らはウガンダで実行された、複数の大規模爆撃に関与している。2021年11月16日に首都カンパラで起きた連続爆発事件もその一つだ。この事件では、ウガンダの議会議事堂内にいる治安部隊が狙われた」とジョーンズは本誌に語った。

脅威としてのIS

米国務省テロ対策局は、これらの勢力に加えて「ISバングラデシュ」「ISフィリピン」「シリア・イスラム国」「ISシナイ州」を外国テロ組織に指定している。

ジョーンズは、ISILとIS-K以外の組織については、アメリカに差し迫った脅威をもたらすことはないだろうと予想する。しかしながら、アフリカ東部などの米大使館が攻撃される事態が「まったくあり得ない訳ではない」とも警告する。

「フランスをはじめとするヨーロッパの多くの政府が、テロリズムがヨーロッパを浸食していく可能性を懸念している」と言う。「だがアメリカに関して言えば、少なくとも現時点では、外部からの攻撃の可能性は限定的だ」

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