<新型コロナ感染症に関連した目のトラブルで9歳男児が失明の危機に直面>

新型コロナウイルスに感染した幼い息子の目が腫れあがり、失明するのだと母親は思い、恐怖に震えた。

息子のザック・モーリーは9歳で、家族とイギリスのブリストルに住んでいる。2021年12月16日に新型コロナウイルスの検査を受けて陽性と判明。風邪のような症状が出て、自宅で療養した。12月22日の2度目のウイルス検査では陰性になったが、この頃から左目が痛むようになったという。

母親のアンジェラ・モリー(37)は当初、目の痛みはビデオゲームのやり過ぎのせいだろうと気に留めなかった。

だがクリスマス・イブまでに症状が悪化、アンジェラは息子と病院に駆け込んだ。ニュース配信社のSWNSに対して彼女は言った。「息子の目は見たこともないほど腫れ上がり、今にも爆発しそうだった」

医師たちによれば、ザックの症状は、新型コロナ感染に関連して発症する「眼科蜂窩織炎」だという。「医師からは、炎症が悪化すると失明する場合もあると言われた」とアンジェラは言う。

視神経や眼球運動機能に影響も

その後ザックは入院して治療を受け、12月26日には視力が回復して退院した。

新型コロナウイルス感染で起きる目のトラブルは、これまでにも複数報告されている。カリフォルニア大学ロスキ眼科院に勤務する臨床眼科の准教授アニー・グエン博士は、目のトラブルが起きる頻度については、はっきりしたことが分かっていないと語った。

「新型コロナに感染した人の何パーセントに眼症状が発生するのかは、まだ具体的な数字が分かっておらず、複数の情報源から報告される数字に一貫性はみられない」と彼女は述べ、こう続けた。

「パンデミックの発生以降、新型コロナに関連して上強膜炎やぶどう膜炎、涙腺の炎症、網膜や視神経、眼球運動機能への影響が報告されている。稀ではあるが、こうした眼症状の一部は失明につながる可能性もある」

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