南米ベネズエラは1日、ハイパーインフレに対応し、通貨ボリバルからゼロを6つ取り、100万分の1に切り下げるデノミネーション(通貨単位の切り下げ)を実施した。過去3年で2回目のデノミとなったが、経済危機の緩和にはつながらないとみられる。

企業や銀行では通貨の膨大な桁数にシステム上対応できなくなっていた。ベネズエラ財務観測所によると、前年比のインフレ率は1743%に跳ね上がっている。一方で、最低賃金は月給2.50ドルにとどまっている。

マドゥロ政権は2018年に通貨単位を5桁切り下げるデノミを実施。その10年前には故チャベス前大統領が3桁の切り下げを実施し、インフレ率を1桁に抑えると約束したが、達成できなかった。

ベネズエラ経済はドル化が進んでおり、これがデノミの効果を薄めるとみられる。ボリバルは既に、日常的な現金での買い物に使われなくなっている。

銀行のシステムはデノミに対応するため、1日早朝、計画的に停止されたが、その後は通常通り稼働している。

エコノミストのホセ・マヌエル・プエンテ氏は「ベネズエラ経済の不均衡は非常に深刻で、きょう(のデノミで)取られたゼロはすぐさま戻るだろう」と予想。「デノミはマクロ経済的には全く影響がない見通し」だとした。

[ロイター]
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