<中国が政府目標の2060年カーボンニュートラルに向けて具体的な一歩>

原発大国の道を進み続ける中国が、放射性廃棄物をガラス固化して廃棄する施設を稼働させた。

この廃棄施設は9月11日、中国南東部の四川省広元市で稼働した。中国国営メディアの環球時報が、中国国家国防科技工業局の話として伝えた。

中国で初めて実施されたこの手法は、中国の原子力産業の大きな一歩をしるすものだと、同紙は続けた。

原子力発電所は温室効果ガスを排出しないという点で、クリーンエネルギーとされることもある。

問題は、原発が生み出す放射性廃棄物だ。長期間にわたって放射線を放出し続ける使用済み核燃料をいかに安全な方法で廃棄するかだ。

中国は、摂氏1100度前後の高温で、液状の放射性廃棄物とガラス原料を混ぜ合わせた。それが冷えると、放射性廃棄物はガラス内部に閉じ込められて、危険な放射能が漏れ出すのを防げる。

放射性廃棄物ガラス固化と呼ばれるこの技術を実用化したのは、中国が世界で最初ではない。アメリカ、フランス、ドイツなどの多くの国が、この方法で放射性廃棄物を廃棄している。

石炭依存から大転換?

たとえばイギリスは、英国放射性廃棄物インベントリ(UKRWI)のウェブサイトで独自のガラス固化プロセスについて説明している。溶けた放射性廃棄物に砕いたガラスを混ぜ、生成物をステンレススチール製のキャニスターと呼ぶ容器に流し込む。長期保管と廃棄に対応した容器で、1つあたり約150リットルの約放射性廃棄物を入れることができる。

環球時報によれば、中国では、ガラス固化された放射性廃棄物は、地下数百メートルの貯蔵場所に保管する予定だという。

中国国家原子能機構(CAEA)の劉永徳チーフエンジニアは環球時報に対し、使用済み燃料の処理法確立により、中国が世界に約束した2060年カーボンニュートラル(脱炭素)目標達成を加速させるだろうと言った。

これまで電力の大半を石炭火力に依存してきた中国は、温室効果ガスの巨大排出源として批判を浴びてきた。それを原発で置き換えようというわけだ。

世界原子力協会(WNA)によれば、中国は、原子炉の設計と建設をほぼ国産化しており、現在稼働中原子炉51基に加え、さらに18基を建設中だという。

運転中の原子炉の数では、アメリカとフランスに次ぐ世界3位になる、とフォーブスは伝えてい。

(翻訳:ガリレオ)

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