マッカーシー院内総務の脅しとも言える発言に対し、チェイニーの広報担当者はチェイニーが動じることはないだろうと述べた。

「これは共和党が20年の選挙に関する嘘を永続させ、1月6日の事件を糊塗しようとするかどうかの問題だ。リズはそうするつもりはない」と広報担当者は声明で述べた。

そして5日、チェイニーはワシントン・ポストに寄稿し、共和党の仲間たちに対し、トランプと距離を置くよう呼びかけた。

「共和党は転換点にいる。そして共和党員は、真実と憲法への忠誠を選ぶかどうか決めなければならない」とチェイニーは説いた。

「資金調達や政治的な目的から、トランプの主張を受け入れたり見て見ぬふりをすることに魅力を感じる人もいるかも知れない。だがそうしたアプローチは深刻かつ長期的なダメージをわが党とわが国に与えることになる。トランプは1月6日の襲撃事件について、これまで一度も自責の念や遺憾の意を表したことはない。そして最近では、国民の意思を実行するという点でアメリカの選挙や法制度、憲法制度は信頼に値しないと示唆している。これは非常に有害だ。特に今は、世界の舞台で共産中国と、そして民主主義は欠陥のある制度だという中国側の主張と戦っているのだからなおさらだ」

共和党は「根っこから保守的原則を代表する」存在でなければならず、トランプの「個人崇拝」から距離を置かなければならない――そうチェイニーは寄稿を締めくくった。そして「歴史はわれわれを見ている」と、共和党の仲間たちに呼びかけた。

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