中国富裕層向けメディア「胡潤百富(フルン・レポート)」が20日発表した2020年の中国版長者番付によると、中国では過去最高のペースで新たな「ビリオネア」が誕生している。中国経済は新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けたが、株価上昇や新規株式公開(IPO)によって、富豪たちの保有資産が急拡大していることが分かった。

中国版長者番付は、20億人民元(約2億9914万ドル)以上の個人資産を保有する人が対象。フルン・レポートのルパート・フーゲワーフ会長によると、今年の番付に掲載された人々の保有資産額は合わせて4兆ドルで、ドイツの年間国内総生産(GDP)を上回るという。

番付の資産総額は今年、1兆5000億ドル拡大した。この増加幅は英国のGDPの約半分に当たり、過去5年の合計の増加幅を上回る。

フーゲワーフ会長によると、株式市場の活況と新規上場を背景に、中国では過去1年、1週間につき5人のビリオネア(ドルベース)が誕生。会長は「たった1年でこれだけの富が創出されたのは、世界でも過去に例がない。中国の企業家は想定以上に富を増やした」と指摘した。

番付のトップはアリババ<9988.HK>創業者のジャック・マー氏で、個人資産は45%増の588億ドル。3年連続で首位を維持した。中国のミネラルウォーター最大手として知られる農夫山泉<9633.HK>を最近、香港で上場したジョン・シャンシャン氏が537億ドルで3位に躍り出た。2位はテンセント<0700.HK>創業者のポニー・マー氏だった。

[ロイター]
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