イラクの治安部隊が25日遅く、バグダッド南部にあるイランが支援するシーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」の拠点を襲撃し、同組織のメンバー10人以上を拘束した。イラク政府当局者と民兵組織関係者が明らかにした。

米当局は以前から、同組織がイラク内の米軍駐留基地などにロケット弾を発射していると指摘していた。

今回の襲撃について、関係者の話は錯綜している。

あるイラク当局者と民兵組織関係者は、拘束されたメンバーはイラクで活動するシーア派民兵組織「人民動員隊(PMF)」の支部に移送されたと説明。一方、別のイラク当局者は拘束されたメンバーは移送されず、引き続き治安部隊の管理下にあると述べた。

拘束人数の情報も錯綜し、PMF関係者は19人、政府当局者は23人としている。

イラクの部隊によるカタイブ・ヒズボラの襲撃で、今回ほど大規模なものは数年ぶり。米国の施設を標的とする民兵組織に強硬措置を講じるとの公約を守るイラクのカディミ新首相の姿勢が示された格好だ。

ここ最近、イラクにある米国大使館や米軍施設を狙ったロケット弾攻撃が相次いでいた。

だが今回の襲撃は民兵組織への対応の難しさも浮き彫りにしている。PMF幹部は、協議の結果、拘束されたメンバーはPMFに引き渡されたと語った。

PMFはイラクの準軍事機関だが、イランに忠誠を誓う組織もそうでない組織も含まれており、親イランの民兵組織が大半を占めている。

ある政府当局者はロイターに対し、今回の襲撃でカタイブ・ヒズボラの指揮官3人が拘束され、イラクのテロ対策部隊に移送されたと説明。うち1人はイラン人だとした。

一方、PMFの関係者は、カタイブ・ヒズボラの指揮官は拘束されていないと語った。

[ロイター]
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