契約署名後、ガウドローに奇矯な行動が目立ちだした。さらに150万ドルの追加費用を要求したため、野党勢力側はガウドローの作戦遂行能力を疑い始めた。レンドンらは、契約は破談になったと考えていたが、ガウドローは構わず準備を続けた。自分は「自由の戦士」だから無報酬で働いたと、ガウドローは言った。

この作戦の失敗により、マドゥロは野党勢力とアメリカに対する攻撃材料を手に入れた。「明らかにマドゥロ政権は事前に情報をつかんでいた。何らかの手段で(作戦を強行するように)仕向けたのではないか」と、アメリカ評議会のエリック・ファーンズワース副会長はフォーリン・ポリシー誌に語った。

一方、グアイドら野党勢力の信頼性は傷ついた。ラテンアメリカ・ワシントン事務所のラムジーはこう指摘する。「(グアイドは)この契約と自身との関係をきちんと説明し、平和的な政権交代に向けた現実的なプランを示せるか、それが最大の問題だ」

From Foreign Policy Magazine

<本誌2020年5月19日号掲載>

【参考記事】「麻薬テロ」で起訴されたベネズエラのマドゥロ大統領

【参考記事】独裁者マドゥロを擁護する「21世紀の社会主義」の無責任

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