イタリアのコンテ首相は9日、新型コロナウイルスの感染拡大封じ込めに向け、国内全土で移動を制限すると発表した。
死者の急増を受け、2日前に北部の大部分に導入した移動制限措置ではもはや不十分だと指摘。感染拡大を阻止するため、国民全体が犠牲を払う必要があると訴えた。
記者団に対し、「現在の正しい決断は、自宅で過ごすことだ。イタリアの将来はわれわれの手中にある。その手にはこれまでにないほどの重い責任が求められている」と語った。
移動制限が国内全土に拡大されたことで、イタリア国民約6000万人が、仕事や健康上の理由がある場合や緊急事態を除いて4月3日まで移動を制限される。先週に3月15日までとしていた学校の休校措置も延長される。
イタリアでは国内で感染が確認された2月21日以降、被害が急速に深刻化。感染者数は約9172人、死者は463人に上り、医療システムに大きな負担がかかっている。
コンテ首相は、野外でのイベントも含めて全ての集会を禁止するとし、サッカーのセリエAなど全てのスポーツイベントも中止されると発表した。
[ローマ 9日 ロイター]

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
【関連記事】
・太陽の黒点は「予言」? 新型コロナは世界経済をさらに危機的状況へ
・新型コロナウイルス感染拡大にも慌てないフランスの手腕
・韓国、8日の新型コロナウイルス感染は過去10日で最低に 文在寅「安定局面に入る可能性」

2020年3月17日号(3月10日発売)は「感染症 vs 人類」特集。ペスト、スペイン風邪、エボラ出血熱......。「見えない敵」との戦いの歴史に学ぶ新型コロナウイルスへの対処法。世界は、日本は、いま何をすべきか。
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます