喫煙は自分の子どもにタバコを吸わせるのと同じ

自分の体を「自分の子ども」と考えるのは、自分を客観視することにもつながります。自分の愛する子どもを、わざわざ傷つけたい人はいないでしょう。

しかし、タバコを吸う人は、喫煙を「自分の子どもを傷つけるのと同じ」ととらえることができていません。1日10本、年間3000本以上のタバコを吸ったときの、子どもがこうむる受動喫煙の害は、子どもに年間10本タバコを吸わせるのと同じです。それをイメージできないからタバコをやめられないのです。自分がタバコを吸っているそばで、子どもがタバコに火をつけたらあわてて止めるでしょう? その視点が欠けているのです。

子どものたとえがピンとこない人は、自分の体を「愛車」と考えるのもいいでしょう。車は、古くなったり調子が悪くなったりしたら買い換えられる点が自分の体とは異なりますが、客観視するという点ではこちらのほうがわかりやすいかもしれません。

自分でメンテナンスをし、ワックスをかけて大切にしている愛車に、「ストレスがたまっているから」と自分で傷をつける人はいないでしょう。しかし、体によくない習慣をつづけるのは、愛車に自分で傷をつけるのと同じことなのです。自分を客観視できておらず、自己肯定感も低いからです。

人生を旅にたとえるなら、自分の体は旅の足となる愛車です。人生を終えるその日まで、どんなふうに旅はつづいていくでしょうか? 途中で土砂降りにあったり、道路事情が悪いところも出てくるでしょう。同乗者には誰がいますか? 車の窓からみえる景色はどうでしょうか?

そんなふうに自分の体を客観視できれば、健康マネジメントもしやすくなるのです。

横山教授はこのたび、長生きに伴うリスクを解説し、主体的に健康な生活習慣を獲得していく必要性とその方法について提案すべく、
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