売り持ちは最高水準までなお距離
ある資産が既に売り持ちになっていれば、将来買い戻しが入る可能性が価格を支えてくれる場合がある。実際、ポンド先物に対してヘッジファンドなどは相当な売り持ちとなっている。しかしまだ極端な売り持ち規模というわけではなく、過去最高水準からは距離がある。
16日まで投機筋のポンド売り持ちは4週連続で増加して57億ドルに達したものの、昨年9月は65億ドルだった。過去最高は17年3月の84億ドルだ。
乏しいチャート上の支持
チャート分析の面からもポンドが支えられる余地は乏しい。1.233ドル付近にあった支持線を割り込んだポンド/ドルは、1.2172ドル当たりを見据えているところだ。それを下回れば、16年の英国民投票後につけた1.15ドル前後まで支持線はない。
通貨が売られ過ぎか買われ過ぎかを判断する「RSI」と呼ばれる指標でも、最近のポンドの下落は行き過ぎた動きではないと分かる。昨年9月や16年10月の方が極端な値下がり局面だった。
ユーロ/ポンドは、心理的な節目だった0.90ポンドを下回った後、目立った下値のめどはなくなった。過去にこの水準を割り込んだケースがほとんどなかったためだ。
BNYメロンのストラテジストチームは、1999年1月のユーロ登場以来これまで、0.90ポンドよりもポンド安が進んだのは全体の期間の3%弱にすぎなかったと指摘。シニアFXストラテジストのニール・メラー氏は「ポンドにとっては未踏のレベルで、今後もっと痛みが増す公算が大きい」と予想した。
[ロンドン ロイター]

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