アジア地域の企業リーダーたちは、こうした中国抜きのサプライチェーンとは別に、中国中心のサプライチェーンが併存し、今後も成長していくと考えている。つまり今後、アメリカの影響力の及ばない中国主導の経済圏が生まれるかもしれないということだ。

かねてからトランプはWTO(世界貿易機関)を形骸化し、TPP(環太平洋経済連携協定)から離脱することによって、アジアで最もアメリカに友好的な国々を不安に陥れ、結果的にこの地域におけるアメリカの影響力を自ら低下させてきた。

今のところまだ、これらの国はアメリカに追随する姿勢を示している。それは中国の攻撃的なやり方に対する不安のほうが大きいこと、そしてアメリカの国家安全保障会議(NSC)と国務省、そして国防総省の高官がトランプの暴走を抑えてくれると信じているからだ。

だが、これらアメリカに最も近い友好国は、トランプに対する忍耐力を試されている。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2019年7月16日号掲載>

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